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2008.12.24
専門性を生かした中小企業支援

小村氏ph.jpg専門性を生かした中小企業支援

東京司法書士会
会 長 小村 勝

 

中小企業診断士の皆様には、日頃、東京都内の専門職業家10士業で毎年行っております合同無料相談会「暮らしと事業のよろず相談会」や大規模災害時における緊急・応急対策や復興対策を迅速かつ円滑に進めるために専門職業家の連携を目的に設立された「災害復興まちづくり支援機構」の活動等を通じて大変お世話になりまして誠に有り難うございます。

中小企業診断士の皆様が、中小企業の経営・業務のコンサルティングの専門家としてご活躍されていらっしゃるのと同様、私共、司法書士は、会社や法人の登記を中心に、身近な法務アドバイザーとして、法務部などの部署をもたない中小企業等に対し、企業法務に関する様々なアドバイスを行って参りました歴史がございます。

近年、社会を取り巻く法律や手続は、度重なる企業の不祥事や社会情勢の変化に対応するため相次ぐ改正がなされており、コンプライアンス(法令遵守)の重要性は年々高まっております。

このような状況の下で経済活動を行う企業は、様々な場面で法律上の問題に直面する機会が増えたため、これに対する専門家のアドバイスが、益々重要なものとなっております。

私共は、会社法の専門家として法律の改正への対応のみにとどまらず、株主や債権者などへの対応、法的な文書の整備、ストックオプションの発行、株式公開の支援、企業の再編、取引上のトラブルや事業承継等の問題についても、今まで培ってきたノウハウをフルに活用して企業へのアドバイスを行っております。

また、簡易裁判所の訴訟代理権が付与されたことに伴い、企業の代理人として売掛金請求等の事件の訴訟をすることも可能となりました。さらに、商業・不動産の登記申請につきましては、高度情報化社会への流れに伴い、電子証明書を取得してオンラインによる登記申請にも対応しております。

今日の日本国民の高い生活水準は、高度成長期に大企業の繁栄を支え続けた中小企業の努力によって築かれたものとも言われておりますが、現在でも、日本国内で活動している企業の9割以上が中小企業であることから、日本経済におけるその活躍の重要性は疑いようのないものです。

実際、この中小企業の中には、優秀な技術やノウハウを持ち、諸外国から一目置かれている企業も少なくありません。従って、中小企業を支援するという役割は、日本経済の発展、国民生活の向上という観点から見ましても大変重要な使命であると考えます。

サブプライム問題に端を発した最近の景気悪化は、中小企業の経営も圧迫しつつありますが、先ずは、中小企業に元気になってもらわなければ明るい未来は期待できません。私は、「中小企業の元気」が「日本の元気」であると思います。

中小企業診断士と司法書士は、中小企業という共通の顧客に対して、一方は経営と業務の側面から、また一方は法務の側面から、それぞれの専門性を生かしてコンサルティングを行うことができますので、中小企業を支援するには非常に良い組み合わせであると考えます。

今後、益々、煩雑化することが予想される企業活動において、各々の専門分野の企業コンサルタントとしてお互いに交流を深め、連携し、中小企業を支え続けて参りましょう。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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