| 隣接専門職からのエール! | 2009.03.22 |
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東京土地家屋調査士会
会報編集委員 吉田 百合子
昨今のアメリカにおけるサブプライムローンに端を発した世界経済の成長鈍化と、金融危機の影響により、私ども土地家屋調査士を取り巻く環境も、当然のように厳しい状況にあります。貴会の会員の皆様はいかがでしょうか?
しかし、このような状況下でこそ、中小企業診断士という職業の必要性はますます増してくるのではないかと、感じております。
事業主の一人でもある私どもも、中小企業診断士の方々を重要なパートナーだと考えておりますので、今回寄稿させていただくことになり、これをいい機会と捉え、土地家屋調査士の広報をかねていい話(嬉しい話)を紹介させていただきます。
土地家屋調査士は、昭和25年、議員立法により土地家屋調査士法が制定されたことにより、所有者に代わって不動産の表示に関する登記につき必要な土地又は建物の調査、測量、申請手続または審査請求の手続を主な業とする資格者として誕生しました。
業務内容としては、権利の対象である不動産(土地・建物)の物理的状況(所在、地番、地目、地積、床面積等)を公示する登記であり、権利に関する登記の前提となるものです。
ちょっと長く、あまり聞き覚えのない名前のため、一般の方は二度聞き返されたり、登記をするということから、司法書士と間違えられたりします(司法書士は権利の登記を行いますが、土地家屋調査士は表示の登記を行います)。
平たく言えば、仕事を受託して初めにする作業は、机上での書類作成ではなく、現場に赴き、敷地の測量をすることです。
例えば、境界石を探すため、冬でも汗をかき、泥まみれで穴掘りをしたり、固いコンクリートを毀し、その下にあるかもしれない境界石を探したり(ちょっとした宝探しです)、建物と建物の狭い空間におなかをへこませ入って行ったり、高めの塀の上を伝って歩いたり...。
そして、隣接者にわかりやすく境界の説明をし、理解してもらい、承諾印を取り付けます。
このようなハードな部分が終わると、次はソフト部分に入ります。
図面を作成して、法務局に申請し、正しい登記簿ができ上がってきたら、依頼者に納品します。ここまでやると、個人的には、一から作り上げた作品のような気持ちになります。
この2面性が土地家屋調査士の醍醐味と言えます。事務所でじっとしているより、動いている方が性にあう方には、とても魅力的な仕事ではないでしょうか。
さて、そんな仕事とは別に、もう一つ大事な仕事があります。事務所経営です。
いくら調査士としてしっかり仕事をしていても、経営、経理に疎いと、事務所が立ち行きません。私自身、昨年、とある事務所から独立し、新たに1人で事務所を起こすことになりました。最低限必要な測量器械と現場用車両購入の資金が無いため、区の融資制度を利用し、資金を借りることにしました。
その際、今後の事業計画を具体的に書面にするよう言われましたが、何をどう書けばいいのかわかりません。そこにおられたのが中小企業診断士の先生でした。
事業計画の基本から教わり、無事融資を実行してもらうまで、何回も相談し、やっと理解することができました。中小企業診断士という名前は知っておりましたが、具体的な仕事の内容は知りませんでしたので、今回、初めて相談させていただいて、経営に関して、自分でも気づかなかった現状の問題点や、将来のことを数字で考える方法など、会計士とも違う別の面でのアドバイスを受けました。
最後にいただいた「大丈夫、あなたならやっていけますよ」の一言におおいに励まされました。
今後も経営を進める上でわからないことが出てきましたら、また、相談に伺いたいと考えております。私事になりますが、よろしくお願いしたいと思います。
ちなみに私は女性ですが、中小企業診断士にも女性は多くおられるのでしょうか......ちょっと知りたいです。