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2009.10.25
商店街支援事業、今年も盛り上がっています

商店街支援事業、今年も盛り上がっています
地域支援部長 八嶋 憲治

◆商店街支援事業の沿革と活動状況

 本事業は、平成14年度より、都内各地区の地域活性化事業への協力を目的にスタートした事業で、本年度で満8年を迎えます。平成14年度は都内30ヶ所の商店街で実施しましたが、平成15年度より毎期60ヶ所の商店街において活動を実施し、延べ390商店街への支援を行いました。


 本事業の主旨は、東京支部会員である中小企業診断士を商店街に派遣し、商店街の役員の皆様を始め管理者・会員の方々の相談相手として各地域の実情に合った問題解決や活性化のためのお手伝いをすることにあります。

 支援活動体制は、原則として東京支部の各支会単位にそれぞれ10名の支援担当者を選任し、各支会内で選定された商店街を支援するよう編成されています。

 支援活動の実施期間は、毎年7月?2月の期間となっていますが、2年間の継続支援活動を推進しています。

 支援担当者は、少なくとも毎月1?2回以上(上限はありません)は現地を訪問し、商店街の会長や役員の方々の相談相手になるとともに、商店街の会員の皆様が実施される各種イベント活動等におけるアドバイザーとしての役割を担っています。

 昨年度までの実績としましては、「商店街のホームページ作成」「ポイントカードの導入」「通行量・来街者調査による地域ニーズの把握」「個店支援?店舗改装・資金調達等に関する各種支援」などの成果をあげております。

◆平成21年度の支援事業方針

 本年度は、7月9日(木)にキックオフ会議を開催し、「商店街活性化に向けた新しい取組への参画」を基軸に、都内60ヶ所の商店街における支援活動を実施しております。また、10月26日(月)には中間報告会、3月には最終報告会の開催を予定しております。

 商店街支援に関しましては、中小企業庁による「地域商店街活性化に関する支援」「商店街振興組合の活動支援事業」、東京都における「地域連携型モデル商店街フォローアップ事業」「東京都商店街パワーアップ事業」、また、「(株)商店街支援センター」の設立など、積極的な支援活動が実施されています。

 今後は、東京支部の商店街支援事業活動がこれらの支援事業とリンクする形で展開していくことを目指し、より一層の支援活動の拡充を図っていく所存です。


各支会での「商店街支援事業」

◆中央支会
中央支会 常任理事 金綱 潤

 中小企業診断協会東京支部が毎年実施している当該事業は、今年で8回目を迎え、すっかり都内外の商店街に浸透してきました。(平成14年度スタート)

 この事業は「スニーカー診断士」を合言葉に、「診断」ではなく「支援」に力点を置きスタートしました。皮靴ではなくスニーカーに履き換え、担当する商店街内を隈なく歩き回り多くの方からお話しを聞く。そして商店街としての目標や課題を共有化しようと言うのが事業趣旨です。

 この事業コンセプトは、綿々と受け継がれています。長く定着した要因は様々な要素がありますが、この支援コンセプトが受け入れられたからだと考えます。

 空き店舗の増加、後継者難等、さまざまな問題に直面されている各区の商店街にとって、短時間のヒヤリング後「何をすべきか?」について診断するよりも半年以上、定期・不定期な実際の触れ合いを通じて、「すべきこと」だけでなく「できること・できないこと」をお互いに理解したうえで「これから実際どうしたら良いか?」についてアクションプランを磨き上げていく体験は商店街、担当診断士にとっても有意義な時間だと思います。

 今年も当該事業は7月9日にキックオフしました。今から成果が楽しみです。


◆城東支会
城東支会 地域支援部 齊藤 昭彦

 今年度城東支会では、墨田区、葛飾区、足立区、江東区から10の商店街を選出し支援活動を行っています。

 一口に商店街といっても抱える問題はさまざまで、支援する診断士も新人からベテランまで幅広いため、支会では国や区の支援政策や制度の説明会を開くなど支援レベルの向上に努めて商店街支援事業に取組んでいます。

 ここまでの活動は、各商店街の認知度と活性化を図るべくイベントの企画や実行を中心に携ってきましたが、墨田区では押上・業平橋地区活性化協議会主催のイベント「タワーでパワーON!2009」が昨年に引続き大々的に開催され、スカイツリー周辺5商店街のイメージキャラクター「おしなりくん」のお披露目などが行われました。

 2012年に開業する東京スカイツリーは、地上610mの巨大なモニュメントであり、押上・業平橋地区だけでなく城東地域全体の新たな観光資源として、地域の活性化に繋がることが期待されます。商店街を支援するうえでも、現在の延長線上の発想から、スカイツリーが完成したときにどのような商店街であるべきかという、先を見据えた観点で支援することが城東支会の商店街支援事業の重要なテーマです。


◆城西支会
城西支会 地域支援部長 田中 一次

 城西支会には、新宿、中野、杉並、豊島という四区の診断士組織があります。それぞれ、行政の産業振興部署や支援機関に入り込み、地域に密着した支援活動を実施しています。もちろん、区の商店街連合会とも密接な関係を築き、それぞれの診断士組織で商店街支援を繰り広げています。

 今年度は、新宿、中野が2名、杉並、豊島が3名という布陣で臨みました。10名のうち5名が新たな担当者です。昨年からの継続商店街は3商店街で、7商店街が新規の取り組みとなりました。

 今年度のメンバーの特徴は、中堅からベテランの診断士が揃ったということです。それぞれ区の診断士組織で中核を担っているメンバーです。これから商店街支援の勉強をするというスタンスではなく、即、実績を上げることができる面々が揃ったと自負しています。

 今年度から、メーリングリストで月次報告書を担当者全員が共有化できる体制としました。支援を実施する中で、他の商店街の取り組み内容は参考になります。また、担当者同士の情報交換を進める機会にもなります。

 四区の診断士組織と連携を密にして、さらに実績の上がる商店街支援事業に取り組んでいきます。


◆城南支会
城南支会 川口 紀裕

 私が現在支援している広尾商店街は、日比谷線広尾駅からすぐそばのところにあり、広尾商店街振興組合には広尾5丁目の商店・事業所約150店舗が加盟しています。広尾という街そのものに比べると広尾商店街の知名度が低いため、近隣住民や通行者の認知度向上を図りたいと組合側は希望しています。

 7月から9月までの間に実施してきた主な支援内容は次のとおりです。

1)勉強会への参加
 組合理事の中心メンバーで毎月勉強会を開催しており、私も参加して意見交換や助言をしています。現在は主に、7月度より試験的に実施している「ステ看特売」の効果検証や改善方法について話し合っています。

2)「ステ看特売」実施の手伝い
 「ステ看特売」では、商店街の街路灯に特売広告の入ったステ看板を設置しますが、その作業を手伝っています。単純な肉体労働であるものの、理事の方と一緒に汗をかきながら作業をすることで、お互いの距離が縮まり、信頼が得られるようになってきました。

 この他に理事長との面談を通して、新たに「朝市の充実」と「マスメディアへの情報発信のしくみ構築」という2つの要望が浮かび上がってきたので、10月以降は理事の方と一緒に新たな課題に取り組んでいく予定です。


◆城北支会
城北支会 地域支援部長 安藤 正純

 台東区、荒川区、北区、板橋区、練馬区からなる城北支会では各区の診断士会が活性化して、地域に密着した個性的で斬新な活動を行っています。

 たとえば板橋区では「板橋ユニーク店舗」発掘・表彰事業を始めました。店舗施設、商品・サービス、接客に関して独自のアイデア・手法で地元商店街や顧客を楽しませている活気のある個店を発掘し表彰するもので、板橋区商店街連合会と板橋区中小企業診断士会(板診会)が共催して、板橋区役所産業経済部産業振興課が後援しています。現在、板診会の中小企業診断士が調査員として発掘・評価中です。1月に表彰を行う予定です。

 荒川区では、オグコム活性化協議会(尾久地区5商店街で構成)が、ほぼ毎月持ち回りで開催する「星の市」に若手診断士有志が実務補習、実務従事事業と連携を図って通行量調査活動など行い活性化を支援しています。

 台東区では、上野公園やアメ横を擁する大規模商店街、上野商店街連合会の株式会社化など法人化組織形態検討を含む先進的なテーマに果敢に取り組んでいる商店街を支援しています。

 この他、台東区千束通商店街、北区東田端一丁目商店会、梶原銀座商店街、練馬区光が丘IMA周辺の各商店街の活性化支援を推進中です。


◆三多摩支会
三多摩支会 会員部長 中辻 一裕

 三多摩支会の会員による国分寺北口駅前商店会の支援は本年で3年目になります。前任の菅野会員から、現担当の中辻が引き継ぎました。

 菅野会員は、商店街とのコミュニケーションの道をつけられました。最初は、なかなか話もできなかったところから始められて、会長と商店街事業についてのお話ができるようになりました。 今年は3年目ですが、商店街の抱えているさまざまな問題の解決の支援をできればと考えています。

 といっても、いきなり大きな問題を取り上げることも難しく、まずは身近な問題ということで、催事(ちびっこまつり)のお手伝いから始めて、今は店舗のシャッターのペインティングを提案しています。

 国分寺駅は、長年の課題であった北口駅前の再開発の計画が市から明示されたところで、当商店会はもろにその影響を受けます。この再開発は、何度も提案されながら、なかなか手付かずになっていたこともあり、大変難しい問題です。再開発の内容と実施計画がはっきりしないと、店舗の改装どころか店舗の存続に関わる将来像が描けません。

 商店街としても、個店に対する働きかけで苦労するところです。そんな厳しい状況の中で、がんばっておられる商店会長の延命様を応援したいと考えています。

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