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2018.08.27
【TOKYO SMECA知恵袋】診断士としての商品価値をあげる ~頑張れ独立診断士~ No.3

能力開発推進部
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 TOKYO SMECA知恵袋 シリーズ「診断士としての商品価値をあげる」の第3回は、補助金など企業がうれしい情報の収集や支援の方法についてお伝えします。

1.情報収集の必要性

 診断士の活動で、お客様と接した際に、お客様から、「当社に合った補助金はありませんか?」とのお問い合わせをいただくことがあります。そのため、日頃から有益な情報を収集しておき、お客様に補助金などの情報を提供できれば継続支援の可能性が広がります。
 補助金は、製品の開発に要する費用や、人件費、広告宣伝費などさまざまなので、効率的な情報収集が望まれます。

2.ミラサポによる情報収集
 ミラサポ(https://www.mirasapo.jp/)とは、中小企業庁の委託により運営されている、中小企業・小規模事業者と支援者のためのインターネットサービスのことです。
 その機能の1つの「施策マップ」では、補助金や税制などの情報を「分野」「業種」「エリア」などで検索できたり、その結果を一覧表示することができます。検索項目の「分野」は、「研究開発」「販路・需要開拓」「海外展開」などから選択できます。
 検索された一覧表示から施策名をクリックすると、該当する施策の「目的」「対象」「支援内容・支援規模」「募集期間」「対象期間」が表示されます。

3.東京都中小企業振興公社の助成金事業
 東京都中小企業振興公社(http://www.tokyo-kosha.or.jp/)では、都内の中小企業を対象として、さまざまな事業が用意されています。とくに、製品開発に関しては、「企画・構想」「試作開発」「改良・実用化」「市場投入」の段階ごとの補助金が用意されています。これらの補助金のなかには、毎年のように実施される補助金もあるので、企業から相談を受けた時点では補助金が募集されていなくても、年間の補助金申請計画を立てられます。

4.メールマガジンの受信による情報収集
 中小企業基盤整備機構が運営する中小企業の経営に関する情報を提供するサイトであるJ-Net21では、補助金の情報も含んだメールマガジンを発行しています。このようなメールマガジンを活用すれば、新たな補助金の公募情報を入手できます。

5.お客様に情報提供する際の注意点
 補助金などの情報提供で、とくに気を付けなければならないのは、募集条件です。
 補助金によっては、直近期とその前の期との売上高の増減の比較や、自社や主な販売先の企業が属する業種などの条件が設定されていることがあります。これらに注意して、企業に適切な情報を提供しなければ、紹介した企業をがっかりさせてしまうことになりかねません。

2018.07.25
【TOKYO SMECA知恵袋】診断士としての商品価値をあげる~頑張れ独立診断士~ No.2

能力開発推進部

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 TOKYO SMECA知恵袋 シリーズ「診断士としての商品価値をあげる」の第2回は、行政機関と繋がりをもつことについてお伝えします。


1.まず公的支援をやってみる
 診断士の世界では、行政機関からの仕事を、俗に"公的支援"と呼びます。公的支援は中小企業診断士として、中小企業と関わる活動にいち早く参加できる方法のひとつであり、若手診断士として経験を積むことができます。
 東京都であれば、区や市(行政機関)と繋がりの深い、各地域の診断士会に入会することもお勧めです。なぜならば、これらの診断士会は地元の行政機関から何らかの事業を受注していることが多いからです。
 忘れてはいけないことは、これらの仕事は、先輩方が長年培った信頼関係の上に成り立っていることです。感謝の気持ちを持って、公的支援に参加しましょう。


2.行政機関と繋がりをもつことのメリット
2-1.地域の産業振興施策情報の早期入手
 中小企業診断士として、年度初めに公示される産業振興施策、補助金や中小企業融資(制度)の利子補給などの情報の早期入手は心掛けておきたいものです。国の施策だけではありません、地方自治体独自の施策にも注目しましょう。東京都の場合、都の施策だけでなく、区や市でも独自の産業振興施策があります。区や市(行政機関)と繋がりをもつことで、地域独自の産業振興施策の情報の早期入手が可能になります。それをおのおのの企業支援に役立てていきましょう。
2-2.地域の中小事業者を支援する機会
 区や市(行政機関)と繋がりをもつことで、商店街支援や製造業調査、専門家派遣事業など、地域の中小事業者を支援するさまざまな機会が得られます。
 最初は、行政側の予算によって進められますが、貴方自身が経営者に高く評価されることになれば、直接の企業支援である民間契約に進展するケースもあるでしょう。


3.貴方と地域の価値向上に向けて
3-1.信頼の醸成が、貴方の価値を高める
 産業振興を担当する行政機関の担当者や地域の中小事業者に、自分を知ってもらい、信頼されることが、何よりも中小企業診断士としての貴方の商品価値を高め、将来の仕事に繋がります。
3-2.行政への提言
 支援現場で地域の共通課題などを見つけた場合は、所属する診断士会や行政機関に対して貴方の意見や改善策を提言してください。貴方の意見が少しでも地域の産業振興や価値向上に繋がれば、それは中小企業診断士としての本懐ではないでしょうか。

2018.06.26
TOKYO SMECA 知恵袋 診断士の商品価値をあげる! No.1 企業内診断士の人脈

能力開発推進部

 知恵袋は、今月から、新たなシリーズ「診断士の商品価値をあげる」でお伝えしていきます。今回は、「診断士間で顔の見える関係を構築し、仕事を依頼してもらえる信用を蓄積する」ことが重要であるというお話です。

1.働き方改革の流れ
 今、足元では、政府が主導する「働き方改革」により、企業内診断士を取り巻く環境が一変しつつあります。
 少子高齢化・人口減少を背景に、将来の就業者数を確保したい政府は、会社員の副業・兼業容認を視野に、ガイドラインの策定やモデル就業規則の変更に着手し始めました。これまで就業規則に縛られ活動が制限されてきた企業内診断士にとって、その力量を発揮できる時期が、目前に迫っています。
 しかし、いざ「副業可能」な環境が整ったとき、あなたは、プロとして活動を開始できるでしょうか。この機会に、自らの専門分野やコンサルスキル、中小企業訪問時のマナー等、基本的な資質の棚卸を行うことをお勧めします。
2.仕事を獲得するには
 診断士の仕事は、個人の力量に負うところが大きく、依頼した側にも責任が伴うため、支部経由や診断士間で個人的に依頼を行う際は、「人物を良く知っており、依頼元のニーズを解決するための適切なスキルと力量を持ち、信頼してまかせられる人」にお願いすることが通常です。
 翻って受ける側は、「声をかけてもらう」関係を先輩との間に構築し、「声がかかったら責任を持って実行し、お客様からの評価を得る」といった実績を積み重ね、信用を蓄積することが重要となります。名刺交換は人を知るきっかけとはなりますが、それだけでは、真の人間関係は構築できません。日頃から診断士同士のネットワークを維持し、仕事を獲得するチャンスの幅を広げてください。
3.協会活動を通じたネットークの構築
 診断士間のネットワーク構築には、まず、自ら門を叩いてさまざまな組織に属することをお勧めします。協会の組織は、下記のとおり、その活動目的により、所属する診断士の属性が異なります。組織の特性を見極め、縦横斜めの有意義なネットワーク構築に挑戦してみてください。
  ①研究会(同じ分野の専門性を深めるメンバー)
  ②支部の部会・区診断士会(地域をターゲットに活動するメンバー)
  ③東京協会の部会(協会幹部、他支部所属メンバー)
  ④東京プロコン塾(独立を志向するメンバー、専門講師、卒塾生)
 「同じ場所に留まるためには、絶えず全力で走っていなければならない」という言葉があります。会員の皆様が、自らの意思で変化を作り出し、活躍することをお祈りします。

2018.04.29
【TOKYO SMECA知恵袋】目指せ、独立診断士!~そろそろ独立診断士~

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【TOKYO SMECA知恵袋】目指せ、独立診断士!~そろそろ独立診断士~

能力開発推進部

TOKYO SMECA 知恵袋 目指せ、独立診断士 No.8

 「目指せ、独立診断士!」No.8をお届けします。8回目は協会への入会を独立にどのように役立てていくかをご紹介します。会員の皆様には今さら言うことではありませんが、協会の入会のメリットとして次の項目が挙げられています。
 ①各種研修会・研究会への参加、②「会員Myページ」によるサービスの提供、③会員専用の情報相談窓口を設置、④当協会発行の調査研究報告書の公開、⑤機関誌の配布
 これらの会員特典を最大限に活用するための一例をご紹介します。
1.各種研修会・研究会への参加
 協会や各支部では、さまざまな研修会を開催しています。自分で必要と思う、あるいは関心のあるテーマの研修会には積極的に参加することをお勧めします。また、TOKYO SMECAゼミナールのような定期的に開催される研修会に続けて参加すると幅広い知識が身につきます。
 協会や各支部でいろいろな種類の研究会活動があります。これらに参加することにより、相互研鑽や人脈形成にも役立ちます。研究会の選び方として、専門分野や得意な分野の研究会に参加する方法と、逆に苦手な分野の研究会に参加する方法が考えられます。得意な分野では、他の人の発表を聴いたり、自分から発表したりすることによって更に専門性を高めることができます。苦手な分野では、自分の弱点を補うことができます。
2.機関誌の活用
 中小企業診断協会の「企業診断ニュース」、東京都中小企業診断士協会の「TOKYO SMECA ニュース」のほか、各支部の機関誌もあります。これらを継続して読むことで、他県協会や他支部の活動状況を知ることができます。自分が参加した行事の振返りや、参加できなかった行事の内容を知るのにも役立ちます。特集記事や連載記事からまとまった知識も情報を得ることができます。さらに、自分の経験などを投稿することもできます。
3.協会から仕事を得るには
 まずは協会や支部のデータベースに登録することが必要です。自分の得意分野やセールスポイントがはっきりとわかるように書くことが大切です。
 登録すれば仕事がもらえるかというと必ずしもそうではありません。自分の要望に合う仕事がない場合がありますし、仕事があっても知らない人には頼みにくいものです。普段から支部内で自分を知ってもらうことが大切です。そのためには、協会や支部の行事や研究会に積極的に参加して活動するのが早道です。
4.まとめ
 このように、協会に入会するだけではなく、協会の活動を活用していくためには、協会が何かをしてくれることを期待するのではなく、自分から積極的に協会で活動することでいろいろな機会を得ることができ、診断士生活の可能性が広がります。

2018.03.30
【TOKYO SMECA知恵袋】目指せ、独立診断士!~そろそろ独立診断士~

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能力開発推進部

TOKYO SMECA 知恵袋 目指せ、独立診断士 No.7

 「目指せ、独立診断士!」No.7をお届けします。今回は、独立開業する中小企業診断士の活動拠点となる「事務所」について、検討のポイントを整理してみます。

1.事務所の機能
 独立した診断士の典型的な業務内容として、企業との面談、報告書や書籍の執筆、セミナー講師などを想定すると実は物理的な意味での「事務所」の必要性はあまり高くないかもしれません。企業との面談やセミナーでは訪問が中心で執筆は場所を選びません。携帯電話とパソコンを抱えて喫茶店で待ち合せれば、応接室の代わりになります。人数が多い時や情報管理に配慮するならカラオケボックスがおススメですが、独立直後であればなおさら、ある程度の経験を経てもこれでなんとかなっているのが現実だと思われます。郵便物の受取と固定電話(FAX)の要否、資料の保管場所の確保がポイントといえそうです。

2.自宅での開業
 特別なコストもかからず最もお手軽なのが自宅での開業です。業務上の来客を予定しないビジネスモデルを前提として、「生活の拠点」に「仕事の拠点」という機能を加えることですが、ここでは自宅の情報をどこまで公開するかがポイントです。
 具体的には名刺やHPへの記載ですが、留守中の電話への応答が一番の問題だと思われます。小さな子供のいる家庭では、IP電話を活用した別回線や転送サービスを導入することが考えられます。また、女性の場合は自宅の住所を公表することにつながるので配慮が必要でしょう。携帯電話やメールアドレスなどの記載にとどめることも一考です。
 自宅開業に限られませんが、マンションの規約や賃貸借契約など、事務所としての使用や法人の本店所在地とすることが禁止されている場合があるので確認が必要です。

3.自宅外での開業
 来客中心のビジネスモデルを描くなら自前の応接室や会議室が必要で、事務所を賃借するのが一般的です。自宅では筆が進まず仕事部屋を、という方もいるでしょう。しかし、当然ですが、初期投資と月額賃料の支出が伴います。商業店舗と異なり内装工事は控えめに済ませることができますが、事務用品やオフィス家具など最低限の備品を揃えなければいけません。居住用物件との比較では、賃料に消費税が課税されることや、交渉次第ですが敷金が割高に設定されることもあり、留意が必要です。
 他方、シェアオフィスやレンタルオフィスなどと呼ばれる施設利用型の安価な事務所も増えています。オフィス家具付きのブースを借りるものやフリーアドレス型で利用するもの、郵便物や電話の取次ぎ、会議室が借りられるサービスなど、さまざまなタイプがあります。ただし、登記を認めてもらって法人を設立しても、その実体が確認できないとして預金口座開設に消極的な金融機関もあるので留意が必要です。
 なお、登記上の本店所在地や個人事業主の住所とは異なる場所でも、事務所を開設する場合には税務上の手続きが必要になることがあるので、確認してください。

2018.02.28
【TOKYO SMECA知恵袋】目指せ、独立診断士!~そろそろ独立診断士~

SMECA3-知恵袋みだし.jpg能力開発推進部

TOKYO SMECA 知恵袋 目指せ、独立診断士 No.6

 「目指せ、独立診断士!」No.6をお届けします。今回は、実際の独立診断士の「時間の活かし方」について、実例を紹介しながらお届けします。

1.企業に勤めている時との違い
 独立して中小企業診断士として事業を開始すると、企業に勤めていた時と大きく変わるのが「1日の時間の使い方」です。
 一般的に、企業に勤めている方は毎朝会社へ行き、そこから業務を開始します。営業や渉外担当の方は取引先などへ外出したり、社内で作業や事務をする方は会社で定められた勤務時間まで業務に従事することになります。
 独立して自宅を事務所として構えるにしても、オフィスを借りるにしても、自身の業務は「自分の好きな時」に開始することが可能となります。また、1日の仕事の終わりの時間も、自身のペースに合わせて決めることができるため、会社で定められた勤務時間に縛られることなく、仕事ができます。
 ただし、仕事の開始時間や終了時間を「好きに決められる」ため、いつまでも仕事をしてしまったり、仕事とプライベートの境目がなくなって、いつ休んでいるのかわからなくなってしまいがちです。自身の仕事とプライベートのバランスを取るためも、しっかりと時間を管理するスキルが求められます。

2.オンとオフの切り替え
 独立して活動する診断士の中には、自宅兼事務所で開業していて、「オンとオフの切り替え」を重視している方もいます。
 どうしても1日中、事務所で作業する日もあるようですが、「今日は何時まで」と決めて、それ以降は仕事をしないように意識をしているようです。
 やはり、1週間の時間の使い方も「仕事をする日」と「休みの日」をなるべく分けるようにするとよいでしょう。たとえば、顧客もお休みのことが多い土曜日や日曜日はなるべく休みとし、平日は顧客や仕事仲間との打ち合わせ、受注した業務の作業に充てるなどが考えられます。
 また、週に1日は早朝7時からさまざまな業種の経営者が集まる会、いわゆる「朝活」に参加し、ビジネスに集中する日を作ることもされているようです。

3.時間の活かし方
 顧客との打ち合わせの合間に数時間の空き時間ができてしまうことも少なくありません。また、診断士協会の活動や研究会などは夜に開催されることが多いので、夕方の時間が空いてしまうこともあります。
 そのような場合は事務所へ戻らず、電源のあるカフェなどにノートパソコンを持ち込み、作業をすることもあるかと思います。外で作業をする際は、しっかりとしたセキュリティ対策をとり、長時間滞在など店舗の迷惑とならないように配慮することも重要です。

2018.01.25
【TOKYO SMECA知恵袋】目指せ、独立診断士!~そろそろ独立診断士~

能力開発推進部

TOKYO SMECA 知恵袋 目指せ、独立診断士 No.5

 「目指せ、独立診断士!」No.5をお届けします。今回は、独立後の収入計画の立て方をお伝えします。
1.収入のパターン・働き方
 診断士の働き方はさまざまです。ここでは主なパターンを記載します。クライアントによって働き方(パターン)が決まる場合が多いので、誰を相手にどのように働くか、イメージを持っておいた方がよいでしょう。
1-1.一日拘束されるパターン
 新米診断士が先輩の紹介で、毎週○曜日に特定の場所に詰めて相談員を務める、といったパターンが該当します。単価は一日あたり2万円~5万円くらい。安定収入になるかわり、働き方が硬直的になりがちです。
1-2.専門家として派遣されるパターン
 支援機関の依頼を受けて、専門家として企業などに派遣されたり、不定期にセミナー講師を務めたりするパターンです。単価は一回あたり2万円~5万円くらい、「1-1.」より拘束されないのが一般的です。多くの場合、派遣に先立って、専門家として登録したり、派遣先企業のあたりをつけたりする、受注のための活動が必要になると思います。
1-3.プロジェクトなどを受託するパターン
 企業や自治体、支援機関などから、専門性の高い業務を受託するパターンです。規模に応じて単価も相当高くなりますが、一人で全てこなせなくなるので、複数のメンバーでチームを組んだり、他の業務を並行してこなしたり、コストを管理したり、といったマネジメント力が求められる場合があります。
1-4.月額で支払いを受けるパターン
 企業との顧問契約などが該当します。スキルや業務内容次第では、高額の契約を結ぶことも可能です。ただし、従業員と同様に拘束される契約など、他の業務との両立や、そもそも独立した目的と合致するか、などの点に注意した方がよい場合があります。
2.収入の目標設定と、考慮すべき点
 「1.」の各クライアント・働き方(パターン)における、受注した「単価×回数」をすべてて足したものが、あなたの収入です。目標金額は自由に設定して構いませんが、生活に直結しますし、健康に影響する場合もあるので、持続可能な数値が望ましいでしょう。
 診断士は他の職業と同様、「稼げる」「稼げない」の差には個人の資質が大きく影響します。独立していきなり、多数のクライアントから、高単価の仕事を、多数発注いただく、というようなことは、残念ながら、あまり起きないようです。経験を積みながら、クライアントや単価、回数を増やして、年収アップを狙いましょう。
 考慮すべき点として、各働き方(パターン)で触れたように、拘束の強い業務(クライアント)は、他の業務との両立が難しくなります。その他にも、何点かあげておきます。
 ◦受注のための活動をどの程度して、どの程度成果があがる見通しを持つか
 ◦目標とするクライアントや単価に見合う実務能力を、いつ身につけるか
 ◦業務の各ステージにおいて、キーとなる人々と、どの程度関係を構築するか

2017.12.27
【TOKYO SMECA知恵袋】目指せ、独立診断士!~そろそろ独立診断士~

能力開発推進部

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 中小企業診断士は、士業として保証された仕事はありません。独立診断士は、専門性を生かし活動領域を広げています。今回の知恵袋では実際に診断士がどのような仕事を行っているか、その一端をご紹介します。


1.公的機関を通じた専門家派遣
 診断士活動のベースとしては、公的機関の専門家派遣制度の活用があります。診断士としての経験、経歴書に記載する実績確保に向け、専門家登録は欠かません。東京都中小企業診断士協会(以下、東京協会)が支部を経由して行う募集事業への自薦・他薦により公的機関への専門家登録を果たし、活動の領域を広げてください。
 直近でも東京協会からは、①東京都信用保証協会の専門家派遣②東京しごと財団の働き方改革支援事業専門家派遣③中小企業基盤整備機構の販路開拓コーディネーター④全国中小企業団体中央会のものづくり支援補助金事業の書類審査員⑤全国中小企業取引振興協会の下請かけこみ寺などの公募がありました。
 また中には、独自に商工会・商工会議所のエキスパートバンクに登録したり、地域応援ナビゲータとして新規事業の立案やブラッシュアップを図ったり、更には経営者交流勉強会の支援や各地での講師活動などを行っている診断士もいます。
 さらに、東京都や各市区町村などもさまざまな支援施策を行っています。中小企業基盤整備機構や東京都中小企業振興公社の施策との連携、各区診断士会を通じた商工相談員、図書館相談員などで経験を積むことも可能です。
 足元を見れば、新たに「働き方改革」「健康経営」「事業承継」など、診断士の知識と経験が必要とされる分野が広がりつつあります。東京協会・支部・研究会やプロコン塾などを通じた人的関係を活かし、自ら活動可能な分野を見つけてください。


2.講師・講演
 講師・講演を収入やスケジュールの核とし、講義内容の錬成を通じた専門性の深化を図ってはいかがでしょうか。具体的には、①中小企業大学校②一般大学院の診断士養成プログラム③商工会議所や商工会④各機関が主催する創業塾⑤診断士受験校などの講師を行うことも可能です。また東京協会では、実務補習や実務従事の指導員、専門分野を生かした理論政策更新研修や商工会・商工会議所の経営指導員向け研修の場を提供しています。


3.著作
 出版により自らの知名度を上げることができます。著述の経験を持つ先輩診断士の指導を受け、出版のノウハウを伝授してもらってはいかがでしょうか。また、診断士協会でも、実務補習テキストや理論政策更新研修テキストの著述の機会があります。


 仕事を確保するには、さまざまな分野で活躍している先輩診断士の話を聞きながら、自分の活動可能な分野を見つけることが重要です。ぜひ、自分の師匠となる先輩と出会ってください。「先輩診断士の指導の下で経験を積み徐々にステップアップすること」が、自立への近道であると考えます。

2017.11.29
【TOKYO SMECA知恵袋】目指せ、独立診断士!

201712_9.jpg~そろそろ独立診断士~

能力開発推進部

 先月から連載が始まった「目指せ、独立診断士!」No.3をお届けします。今回は、退職前にやっておきたいこと、そして円満退社の心得をお伝えします。

1.退職の意思を伝える
 独立して自分で仕事を獲得していくなら、プロとしての信用・信頼が必須となります。勤務先との関係をこじらせることなく円満退社することは、その第一歩です。退職の意思と時期を伝える前に、退職希望日は問題がないか、引き継ぎ期間は十分か、よく検討しましょう。独立すると決意すると、とかく勇み立ってしまい、引き継ぎが不十分なまま退職してしまうことがあります。すると勤務先には、自分勝手に辞めていった人、という印象だけが残ります。
 また、あたり前のことですが、勤務先に話す前に、必ず家族の同意を得ましょう。一度は「退職、独立します!」と宣言したものの、「家族に反対されたので、やっぱり独立は見合わせます。」では、結局会社に残っても、独立宣言撤回の事実と評価はずっとついて回ります。
 勤務先に退職希望を伝えるときに、併せて独立・起業することも伝えるか否かは、ケース・バイ・ケースです。診断士の資格取得を目指していた時に、会社が好意的であったならよいのですが、そうではなかった、またはこの資格について知られていないという場合は、伏せておく方が賢明かもしれません。独立後の仕事に誤ったイメージを持たれて警戒され、退職までの期間、勤務中に情報収集や起業の準備をしているのでは、と疑われる恐れがあります。
2.退職までの過ごし方
1)引き継ぎと完了報告書の作成
 退職後に「引き継ぎをきちんと行わずに辞め、会社に損害を与えた。」とあらぬ悪評を立てられないためにも、引き継ぎ内容を全て文書化した完了報告書を作成します。2通作成して上司の署名をもらい、1通は自分の控えとして持ち帰りましょう。
2)資料の返却、データの消去
 会社の機密情報、顧客の個人情報など、紙の場合は残らず上司に渡し(または廃棄し)、パソコン内のデータは定められた手順で消去します。これについても完了報告書を作成し、機密情報、個人情報を持ち出していないことを証明してもらいます。
3)退職までの振る舞い
 退職までに独立準備も並行して進めていると、つい本来の業務がうわの空になってしまうことがあります。特にこの期間は自分をこれまで以上に厳しく律し、誰からも、最後まで誠実に勤め上げたと思ってもらうことが肝要です。
3.勤務先は顧客第1号
 独立すると、組織の後ろ盾なく全ての責任を背負っていくことになります。たとえ今後勤務先と関わることがなさそうでも、自分の顧客第1号だと思い、プロとして関係者と相対し、責務を全うする。その姿勢が、この先あなたの独立診断士としての、土台となるに違いありません。

2017.10.29
【TOKYO SMECA知恵袋】目指せ、独立診断士!~そろそろ独立診断士~

能力開発推進部

10p-1.jpg開業の準備
TOKYO SMECA知恵袋 目指せ、独立診断士!~そろそろ独立診断士~、も今回で2回目の掲載となります。第2回は、独立する前に準備しておくべきこと、開業のための準備と企業内にいる間に特にやっておきたいこと、についてお伝えします。

1.開業の準備
独立を決意したら、退職前に休日などを利用して開業の準備をしておきます。準備する内容としては、①事業計画書の作成、②起業・独立資金の準備、(資金繰り計画の策定)、③開業をする場所・事業所の選定、④商号・屋号の決定、⑤共同事業者・従業員の選定、⑥新しい人作り、⑦オリジナル名刺や開業の挨拶状の作成、⑧ホームページなどの情報発信の仕組みの作成、⑨独立に役立つスキルや資格の取得、⑩経理や事務作業のフォーマットの作成、などが考えられます。独立する日をいつにするかは、準備期間がどれくらい必要かにも係わってきます。
パンフレットやホームページの作成、印鑑や名刺の準備、打ち合わせに使った会議室のレンタル料や飲食代、旅費交通費など、開業準備のために使った費用については、開業後に開業費(繰延資産)として償却できますので、記録や領収書をもらうのを忘れないようにしておきましょう。

2.企業内にいる間にやっておきたいこと
2-1.社会的信用がなくなる前の諸手続き
 独立したばかりの時は、審査は通りません。また、引っ越しや住宅購入を検討しているのであれば、退職前に実施しておくべきです。会社員であれば当然の社会的信用がなくなり、住宅ローンも借りられなくなる恐れがあります。
2-2.社会保険や税金の手続きの確認
 会社員でいる間は、社会保険や税金はすべて会社任せでよかったわけです。退職後はこれらの手続きを自分で行う必要があります。慌てることがないよう、社会保険や税金の手続きは在職中に確認しておきましょう。
2-3.健康面について
 労働基準法は社員のためのものです。独立後は、不規則な勤務はあたり前になります。体が資本であると言っても過言ではありません。若いうちは多少無理が効いていても、中年期以降は確実に体力が落ちていきます。独立に備えて体調を整えておくことは言うまでもないのですが、一度、人間ドックを利用して検査しておくことをお勧めします。
2-4.同僚、取引先との人脈構築
 引継ぎや開業の準備が忙しくても、最後に職場や取引先としっかり挨拶をしておくこと、また飲み会の日程をスケジュールに組み込んでおきましょう。「今度飲もう」の口約束だけでは、疎遠になるケースがほとんどです。人の縁はどこで役に立つかわかりません。その繋がりから仕事が舞い込んでくる可能性はあります。丁寧な対応をしておくことが大事です。

2017.10.29
【TOKYO SMECA知恵袋】目指せ、独立診断士!~そろそろ独立診断士~

能力開発推進部

9p-1.jpg中小企業診断士の資格保有者のうち6割から7割は企業内診断士、というデータがあります。診断士として独立して仕事を獲得していくには、いろいろなノウハウがあります。目指せ、独立診断士!~そろそろ独立診断士~、のコーナーでは、診断の現場で必要と感じられた内容を連載していきます。第1回目は、今後取り上げるテーマの全体像をお伝えします。

1.実践に結びつくような準備や計画
独立を検討して決意に至るまでの状況やその後の希望は人それぞれです。しかし、「どのようなことを考え、準備すべきか」、「開業後にどのように業務を遂行していくべきか」については、経験がなければ少々不安だと思います。このコーナーは、独立前に理解して腹に落とすと成功への近道となるような、過去に独立して診断士になった先輩が実践した内容をお伝えします。
独立において大切なのは「実践」することです。今回は実践に結びつくよう「準備段階」、「創業計画」、「開業後」のシーンに必要なエッセンスをご紹介します。

2.家族・会社、仲間、お金で考えること
準備の第一段階は、これまでのサラリーマン生活を、独立することで変えていかなければなりません。その変化を受容してもらうよう家族、会社にはしっかり説明し、理解してもらう必要があります。家族の理解や会社の人脈は独立後必ず力となります。
今後の味方として同業の仲間を作るために診断士協会への入会もお奨めします。情報入手や仕事の融通など年会費以上のメリットがあります。
独立直後に生活していくためのお金の準備や、当面お金を掛からなくする準備が重要です。独立直後の立ち上がりは仕事も少なく収入減となります。病気でいきなり出費しないよう、しっかり体をケアしておくなど細かい目配りが大切です。

3.創業計画と目標設定
創業にあたっては、自身のコンサル事業を支える目的理念から、それを実現する具体的なメニュー、営業の方法、そしてお金の管理について整合性を持って計画します。診断士の収益モデルは専門家派遣やプロジェクト受託、顧問契約等何パターンかあります。限られた時間でどのようなモデルを選ぶと、結果どのくらい収益が上げられるかを検討し目標設定するのがよいでしょう。

4.開業後の営業と活動のコツ
顧客をいかに獲得するか、コンサル業は売り込みづらいサービスですので自分のできることを多くの診断士や支援機関に知ってもらうことが近道かもしれません。
また、サラリーマン時代との時間の使い方の違いを理解しましょう。自己裁量が増えるため、その使い方や自分自身の心構えもノウハウのひとつです。技術を磨いたり、新技術を開発するために診断士の仲間のベンチマークも役立ちます。
今回取り上げた個々のテーマをはじめとして、今後は各個別テーマを詳細に解説していきます。ご期待ください。

2017.10.29
「TOKYO SMECA 知恵袋」連載開始にあたり

能力開発推進部長 佐藤 正樹

1.「TOKYO SMECA 知恵袋」連載の狙い
東京協会・能力開発推進部では「TOKYO SMECA 知恵袋」という新しい情報発信を始めます。
東京協会の各部や支部では、診断士の研鑽の場として、セミナーや研究会、プロコン養成講座などを実施しています。また、メールマガジンなどを通じて多様な情報を随時発信しています。
しかし、診断士の資格を活かして、コンサルタントとして活動したいのだけど、どこから動いたらよいのか、どのように情報を得たら良いのか分からない方が多いと感じています。
会員が診断士としてコンサルティング活動をしたいと考えた時に、研究会やプロコン養成講座に入って情報を得るのが王道です。しかし、研究会やプロコン塾に入る前に、関連する情報をもっと気軽に入手できるようにしたいと考えて、今回の企画に至りました。
たとえば診断士として開業しようとした時に、研究会やプロコン養成講座では、あまりにも基本的なことは省略されてしまうこともあります。
また、研究会やプロコン養成講座に腰を据えて参加できない方もいて、そのような方は、情報を入手のしようがありません。市販の書籍に診断士としての独立の仕方を指南した本もかつてはありましたが、最近は見かけなくなってしまいました。
活躍する診断士を増やすためにも、基本的すぎて研究会でも扱わないような情報にについてノウハウの共有が必要です。そのようなテーマを「TOKYO SMECA 知恵袋」でお伝えして参ります。

2.今年度のテーマ「そろそろ独立診断士」
今年は、研究会やプロコン養成講座に入る手前ぐらいの方をイメージして、診断士としての独立の仕方などをB5版1~2ページで紹介する予定です。
独立するにあたり、事前の準備、退職の仕方、保険関連、開業後の計画など、やらなければならないことがたくさんありますので順にご紹介します。
来年度以降は企業内での診断士活動や企業内診断士会の運営方法などを取り上げる予定です。

3.ご留意いただきたいこと
コンテンツの発表にあたり部会で内容の相互に確認し、細心の注意を図っておりますが、万が一、間違いなどありましたらお知らせいただけますと幸いです。

4.発行形態
▪発行主管:(一社)東京都中小企業診断士協会・能力開発推進部
▪発行形態:1コンテンツでB5版1~2ページ。1テーマで4~5コンテンツ程度を想定。
▪発行日:TOKYO SMECAニュースにあわせて毎月末発行予定。
▪掲載方法:TOKYO SMECAニュースまたは東京協会の会員向けページに毎号1~複数コンテンツを掲載します。

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