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2017.12.27
【TOKYO SMECA知恵袋】目指せ、独立診断士!~そろそろ独立診断士~

能力開発推進部

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 中小企業診断士は、士業として保証された仕事はありません。独立診断士は、専門性を生かし活動領域を広げています。今回の知恵袋では実際に診断士がどのような仕事を行っているか、その一端をご紹介します。


1.公的機関を通じた専門家派遣
 診断士活動のベースとしては、公的機関の専門家派遣制度の活用があります。診断士としての経験、経歴書に記載する実績確保に向け、専門家登録は欠かません。東京都中小企業診断士協会(以下、東京協会)が支部を経由して行う募集事業への自薦・他薦により公的機関への専門家登録を果たし、活動の領域を広げてください。
 直近でも東京協会からは、①東京都信用保証協会の専門家派遣②東京しごと財団の働き方改革支援事業専門家派遣③中小企業基盤整備機構の販路開拓コーディネーター④全国中小企業団体中央会のものづくり支援補助金事業の書類審査員⑤全国中小企業取引振興協会の下請かけこみ寺などの公募がありました。
 また中には、独自に商工会・商工会議所のエキスパートバンクに登録したり、地域応援ナビゲータとして新規事業の立案やブラッシュアップを図ったり、更には経営者交流勉強会の支援や各地での講師活動などを行っている診断士もいます。
 さらに、東京都や各市区町村などもさまざまな支援施策を行っています。中小企業基盤整備機構や東京都中小企業振興公社の施策との連携、各区診断士会を通じた商工相談員、図書館相談員などで経験を積むことも可能です。
 足元を見れば、新たに「働き方改革」「健康経営」「事業承継」など、診断士の知識と経験が必要とされる分野が広がりつつあります。東京協会・支部・研究会やプロコン塾などを通じた人的関係を活かし、自ら活動可能な分野を見つけてください。


2.講師・講演
 講師・講演を収入やスケジュールの核とし、講義内容の錬成を通じた専門性の深化を図ってはいかがでしょうか。具体的には、①中小企業大学校②一般大学院の診断士養成プログラム③商工会議所や商工会④各機関が主催する創業塾⑤診断士受験校などの講師を行うことも可能です。また東京協会では、実務補習や実務従事の指導員、専門分野を生かした理論政策更新研修や商工会・商工会議所の経営指導員向け研修の場を提供しています。


3.著作
 出版により自らの知名度を上げることができます。著述の経験を持つ先輩診断士の指導を受け、出版のノウハウを伝授してもらってはいかがでしょうか。また、診断士協会でも、実務補習テキストや理論政策更新研修テキストの著述の機会があります。


 仕事を確保するには、さまざまな分野で活躍している先輩診断士の話を聞きながら、自分の活動可能な分野を見つけることが重要です。ぜひ、自分の師匠となる先輩と出会ってください。「先輩診断士の指導の下で経験を積み徐々にステップアップすること」が、自立への近道であると考えます。

2017.11.29
【TOKYO SMECA知恵袋】目指せ、独立診断士!

201712_9.jpg~そろそろ独立診断士~

能力開発推進部

 先月から連載が始まった「目指せ、独立診断士!」No.3をお届けします。今回は、退職前にやっておきたいこと、そして円満退社の心得をお伝えします。

1.退職の意思を伝える
 独立して自分で仕事を獲得していくなら、プロとしての信用・信頼が必須となります。勤務先との関係をこじらせることなく円満退社することは、その第一歩です。退職の意思と時期を伝える前に、退職希望日は問題がないか、引き継ぎ期間は十分か、よく検討しましょう。独立すると決意すると、とかく勇み立ってしまい、引き継ぎが不十分なまま退職してしまうことがあります。すると勤務先には、自分勝手に辞めていった人、という印象だけが残ります。
 また、あたり前のことですが、勤務先に話す前に、必ず家族の同意を得ましょう。一度は「退職、独立します!」と宣言したものの、「家族に反対されたので、やっぱり独立は見合わせます。」では、結局会社に残っても、独立宣言撤回の事実と評価はずっとついて回ります。
 勤務先に退職希望を伝えるときに、併せて独立・起業することも伝えるか否かは、ケース・バイ・ケースです。診断士の資格取得を目指していた時に、会社が好意的であったならよいのですが、そうではなかった、またはこの資格について知られていないという場合は、伏せておく方が賢明かもしれません。独立後の仕事に誤ったイメージを持たれて警戒され、退職までの期間、勤務中に情報収集や起業の準備をしているのでは、と疑われる恐れがあります。
2.退職までの過ごし方
1)引き継ぎと完了報告書の作成
 退職後に「引き継ぎをきちんと行わずに辞め、会社に損害を与えた。」とあらぬ悪評を立てられないためにも、引き継ぎ内容を全て文書化した完了報告書を作成します。2通作成して上司の署名をもらい、1通は自分の控えとして持ち帰りましょう。
2)資料の返却、データの消去
 会社の機密情報、顧客の個人情報など、紙の場合は残らず上司に渡し(または廃棄し)、パソコン内のデータは定められた手順で消去します。これについても完了報告書を作成し、機密情報、個人情報を持ち出していないことを証明してもらいます。
3)退職までの振る舞い
 退職までに独立準備も並行して進めていると、つい本来の業務がうわの空になってしまうことがあります。特にこの期間は自分をこれまで以上に厳しく律し、誰からも、最後まで誠実に勤め上げたと思ってもらうことが肝要です。
3.勤務先は顧客第1号
 独立すると、組織の後ろ盾なく全ての責任を背負っていくことになります。たとえ今後勤務先と関わることがなさそうでも、自分の顧客第1号だと思い、プロとして関係者と相対し、責務を全うする。その姿勢が、この先あなたの独立診断士としての、土台となるに違いありません。

2017.10.29
【TOKYO SMECA知恵袋】目指せ、独立診断士!~そろそろ独立診断士~

能力開発推進部

10p-1.jpg開業の準備
TOKYO SMECA知恵袋 目指せ、独立診断士!~そろそろ独立診断士~、も今回で2回目の掲載となります。第2回は、独立する前に準備しておくべきこと、開業のための準備と企業内にいる間に特にやっておきたいこと、についてお伝えします。

1.開業の準備
独立を決意したら、退職前に休日などを利用して開業の準備をしておきます。準備する内容としては、①事業計画書の作成、②起業・独立資金の準備、(資金繰り計画の策定)、③開業をする場所・事業所の選定、④商号・屋号の決定、⑤共同事業者・従業員の選定、⑥新しい人作り、⑦オリジナル名刺や開業の挨拶状の作成、⑧ホームページなどの情報発信の仕組みの作成、⑨独立に役立つスキルや資格の取得、⑩経理や事務作業のフォーマットの作成、などが考えられます。独立する日をいつにするかは、準備期間がどれくらい必要かにも係わってきます。
パンフレットやホームページの作成、印鑑や名刺の準備、打ち合わせに使った会議室のレンタル料や飲食代、旅費交通費など、開業準備のために使った費用については、開業後に開業費(繰延資産)として償却できますので、記録や領収書をもらうのを忘れないようにしておきましょう。

2.企業内にいる間にやっておきたいこと
2-1.社会的信用がなくなる前の諸手続き
 独立したばかりの時は、審査は通りません。また、引っ越しや住宅購入を検討しているのであれば、退職前に実施しておくべきです。会社員であれば当然の社会的信用がなくなり、住宅ローンも借りられなくなる恐れがあります。
2-2.社会保険や税金の手続きの確認
 会社員でいる間は、社会保険や税金はすべて会社任せでよかったわけです。退職後はこれらの手続きを自分で行う必要があります。慌てることがないよう、社会保険や税金の手続きは在職中に確認しておきましょう。
2-3.健康面について
 労働基準法は社員のためのものです。独立後は、不規則な勤務はあたり前になります。体が資本であると言っても過言ではありません。若いうちは多少無理が効いていても、中年期以降は確実に体力が落ちていきます。独立に備えて体調を整えておくことは言うまでもないのですが、一度、人間ドックを利用して検査しておくことをお勧めします。
2-4.同僚、取引先との人脈構築
 引継ぎや開業の準備が忙しくても、最後に職場や取引先としっかり挨拶をしておくこと、また飲み会の日程をスケジュールに組み込んでおきましょう。「今度飲もう」の口約束だけでは、疎遠になるケースがほとんどです。人の縁はどこで役に立つかわかりません。その繋がりから仕事が舞い込んでくる可能性はあります。丁寧な対応をしておくことが大事です。

2017.10.29
【TOKYO SMECA知恵袋】目指せ、独立診断士!~そろそろ独立診断士~

能力開発推進部

9p-1.jpg中小企業診断士の資格保有者のうち6割から7割は企業内診断士、というデータがあります。診断士として独立して仕事を獲得していくには、いろいろなノウハウがあります。目指せ、独立診断士!~そろそろ独立診断士~、のコーナーでは、診断の現場で必要と感じられた内容を連載していきます。第1回目は、今後取り上げるテーマの全体像をお伝えします。

1.実践に結びつくような準備や計画
独立を検討して決意に至るまでの状況やその後の希望は人それぞれです。しかし、「どのようなことを考え、準備すべきか」、「開業後にどのように業務を遂行していくべきか」については、経験がなければ少々不安だと思います。このコーナーは、独立前に理解して腹に落とすと成功への近道となるような、過去に独立して診断士になった先輩が実践した内容をお伝えします。
独立において大切なのは「実践」することです。今回は実践に結びつくよう「準備段階」、「創業計画」、「開業後」のシーンに必要なエッセンスをご紹介します。

2.家族・会社、仲間、お金で考えること
準備の第一段階は、これまでのサラリーマン生活を、独立することで変えていかなければなりません。その変化を受容してもらうよう家族、会社にはしっかり説明し、理解してもらう必要があります。家族の理解や会社の人脈は独立後必ず力となります。
今後の味方として同業の仲間を作るために診断士協会への入会もお奨めします。情報入手や仕事の融通など年会費以上のメリットがあります。
独立直後に生活していくためのお金の準備や、当面お金を掛からなくする準備が重要です。独立直後の立ち上がりは仕事も少なく収入減となります。病気でいきなり出費しないよう、しっかり体をケアしておくなど細かい目配りが大切です。

3.創業計画と目標設定
創業にあたっては、自身のコンサル事業を支える目的理念から、それを実現する具体的なメニュー、営業の方法、そしてお金の管理について整合性を持って計画します。診断士の収益モデルは専門家派遣やプロジェクト受託、顧問契約等何パターンかあります。限られた時間でどのようなモデルを選ぶと、結果どのくらい収益が上げられるかを検討し目標設定するのがよいでしょう。

4.開業後の営業と活動のコツ
顧客をいかに獲得するか、コンサル業は売り込みづらいサービスですので自分のできることを多くの診断士や支援機関に知ってもらうことが近道かもしれません。
また、サラリーマン時代との時間の使い方の違いを理解しましょう。自己裁量が増えるため、その使い方や自分自身の心構えもノウハウのひとつです。技術を磨いたり、新技術を開発するために診断士の仲間のベンチマークも役立ちます。
今回取り上げた個々のテーマをはじめとして、今後は各個別テーマを詳細に解説していきます。ご期待ください。

2017.10.29
「TOKYO SMECA 知恵袋」連載開始にあたり

能力開発推進部長 佐藤 正樹

1.「TOKYO SMECA 知恵袋」連載の狙い
東京協会・能力開発推進部では「TOKYO SMECA 知恵袋」という新しい情報発信を始めます。
東京協会の各部や支部では、診断士の研鑽の場として、セミナーや研究会、プロコン養成講座などを実施しています。また、メールマガジンなどを通じて多様な情報を随時発信しています。
しかし、診断士の資格を活かして、コンサルタントとして活動したいのだけど、どこから動いたらよいのか、どのように情報を得たら良いのか分からない方が多いと感じています。
会員が診断士としてコンサルティング活動をしたいと考えた時に、研究会やプロコン養成講座に入って情報を得るのが王道です。しかし、研究会やプロコン塾に入る前に、関連する情報をもっと気軽に入手できるようにしたいと考えて、今回の企画に至りました。
たとえば診断士として開業しようとした時に、研究会やプロコン養成講座では、あまりにも基本的なことは省略されてしまうこともあります。
また、研究会やプロコン養成講座に腰を据えて参加できない方もいて、そのような方は、情報を入手のしようがありません。市販の書籍に診断士としての独立の仕方を指南した本もかつてはありましたが、最近は見かけなくなってしまいました。
活躍する診断士を増やすためにも、基本的すぎて研究会でも扱わないような情報にについてノウハウの共有が必要です。そのようなテーマを「TOKYO SMECA 知恵袋」でお伝えして参ります。

2.今年度のテーマ「そろそろ独立診断士」
今年は、研究会やプロコン養成講座に入る手前ぐらいの方をイメージして、診断士としての独立の仕方などをB5版1~2ページで紹介する予定です。
独立するにあたり、事前の準備、退職の仕方、保険関連、開業後の計画など、やらなければならないことがたくさんありますので順にご紹介します。
来年度以降は企業内での診断士活動や企業内診断士会の運営方法などを取り上げる予定です。

3.ご留意いただきたいこと
コンテンツの発表にあたり部会で内容の相互に確認し、細心の注意を図っておりますが、万が一、間違いなどありましたらお知らせいただけますと幸いです。

4.発行形態
▪発行主管:(一社)東京都中小企業診断士協会・能力開発推進部
▪発行形態:1コンテンツでB5版1~2ページ。1テーマで4~5コンテンツ程度を想定。
▪発行日:TOKYO SMECAニュースにあわせて毎月末発行予定。
▪掲載方法:TOKYO SMECAニュースまたは東京協会の会員向けページに毎号1~複数コンテンツを掲載します。

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