TOP >> イベント報告 >>  第7回国際交流会開催報告
イベント報告
最新の記事
月別の記事
2019.01.26
第7回国際交流会開催報告

 本年で7回目となる東京協会国際部主催の国際交流会は、12月1日(土)午後、外国人材に深く関わられている講師による講演と外国出身のゲストを交えたテーブル・ディスカッションの二部構成で開催された。今回のテーマは、今まさに旬の話題である「外国人材の活躍の場を考える」。外国人材に関心の高い58名の参加者を迎え大盛況のなか、活発な議論が行われた。
 第一部一人目の登壇者である米山伸郎氏は中小企業診断士であり、また日賑グローバル株式会社代表取締役として外国人材向けの情報発信や人材紹介活動、研修など、外国人材と日本の中小企業との橋渡しをされている方である。講演では外国人採用のトレンド、企業への外国人材の紹介事例の実態を失敗も含め、わかりやすく解説いただいた。外国人材の年間離職率は4割にも上り、日本人と比べても際立って高いが、その要因の一つとして日本人社員の異文化への理解不足が挙げられている。企業側での異文化の理解の必要性と企業の価値観をわかりやすく伝えることの重要性について体験もふまえて伝えていただいた。
 続いて二人目は、海外企業との生産連携、海外販売、外国人材の活用を行っている株式会社今野製作所の今野浩好代表取締役。自社にとってのグローバル化、ダイバーシティ、さまざまな人材が活躍できる会社について講演をいただいた。今野氏にとって、「外国人材だから」という言葉は違和感があるのだと言う。外国人材との協働に言葉の問題が大きいが、その以前に自社のなかでの業務上の会話や習慣に不明瞭な点があったことに気づき、その改善を進めておられる。重要なことは、外国人材も含め、多様な人々がお互いを認め合って協力すること、ビジョンを共有し目標達成を目指すこと、という言葉はとても重く、説得力があった。また、経営者として、外部専門家の側面支援の必要性に触れ、中小企業診断士の活躍のニーズが高いことを説いていただいた。
 第二部は、参加者と7名の外国人のゲストが7つのグループに分かれ、企業側と外国人側の両面から「求める人材と、求める職場」についてディスカッションを行い、最後に外国出身のゲストから議論結果の発表があった。「専門性を高めキャリアアップを図りたい」外国人に対し、「日本的な外国人を求める」企業といった双方のギャップに論点が集まり、熱心にゲストの話に耳を傾けるグループが目立った。
 本交流会の一部、二部を通して、講師や外国出身のゲスト、外国企業や外国人に深く関わっている中小企業診断士が、自らの経験に裏打ちされた情報や見解を共有し、中身の濃い意見交換により相互の理解が深まった。私自身にとっても、企業にとって「外国人材だからこそ」留意すべき点と「外国人材にかかわらず」共有すべきビジョンや情報、経営者や社員間のコミュニケーションのあり方をあらためて考えることができた有意義な時間となった。

城北支部 国際部 田嶋 敦

14p-上写真.jpg14p-中写真.jpg14p-下写真.jpg

TOP