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2020.01.31
第8回国際交流会開催報告

 東京協会国際部主催の第8回となる国際交流会が、12月14日(土)午後に外国人労働者の活用を研究されている講師とアジアの外国出身ゲスト10名を招いて開催された。我が国の労働力不足の課題解決策の一つとして外国人材に対する期待が高まっているが、今回は「外国人材との共生によるダイバーシティ」をテーマとした講演、および外国出身ゲストと参加者によるディスカッションの二部構成にて、61名の参加者を迎えて実施された。

 第一部は、基調講演として、平成30年度調査・研究事業の「外国人労働者の採用制度の活用・支援マニュアルの研究開発報告書」の編集メンバーである埼玉県中小企業診断協会の仲村篤史氏より、「外国人労働者の現状と共生に向けての課題」について解説いただいた。

202002_14_1.jpg 我が国における外国人労働者は146万人で、過去5年間でも70万人以上増えており、そのうち東京は全国の30%の約44万人であるという実態について説明があった。在留資格の制度については、2019年4月に施行された特定技能制度が11月15日時点で1,024人に留まっていることや、失踪/不法就労問題などの技能実習制度の課題について触れられた。講演の後半は、埼玉県の企業・団体や外国人労働者へのヒアリング結果についての解説があった。企業側が採用に至った背景として、「人手不足」を挙げている企業が多いこと、外国人材の勤務状況として真面目に一生懸命に働いてくれている反面、日本語でのコミュニケーションなどに苦労しているという実態が浮かびあがった。外国人労働者からは、日本語の難しさ、地域コミュニティに溶け込めていないなどの声が挙げられた。先輩の指導や職場での積極的な声かけ、懇親会の開催などの工夫が紹介され、具体的な方法について質問が及んだ。また企業への提言として、外国人労働者の採用目的を明確にすることや、区別せずに共に働けるような企業風土への見直し、労働面だけではなく、生活面のサポートや業務外の場での交流の重要性が強調された。

 第二部は、参加者と外国出身ゲスト10名が10のグループに分かれて、日本で活躍するアジアの高度人材の本音を聞きながら、外国人材の活躍について議論を行った。外国人材の出身国、在住年数、生活パターン、価値観などのモデルを設定し、中小企業がその人材の価値観・多様性を共有するための留意点やコミュニケーションの方法、人事の制度・運用面で考慮すべき点などについてグループごとに議論して、模造紙にまとめて発表し、外国出身ゲストからコメントをいただいた。

 外国出身ゲストからは、職場にて外国人材との言葉・文化の壁を感じたという本音や、異文化を理解するための教育や交流の場の整備、業務をサポートしてくれる同僚や先輩が必要であるなどのコメントがあった。外国人材に対する先入観にとらわれずに、積極的にコミュニケーションをしてほしいという意見も聞かれた。

202002_14_2.jpg 会社に対しては、目的志向の強い外国人材に対して長期のキャリアプランを提示することが重要であるとの意見が多くあがった。
 本交流会を通じて、外国人材の活躍状況を理解でき、課題の多い制度への対応や、多様な価値観を持つ外国人材活用のための環境整備について、企業支援のポイントを理解することができた。

 参加者からはおもしろかった、楽しかったという
声を多くいただき担当支部城北/城東部員は一仕事を終えたという達成感を感じられた交流会であった。

城東支部 国際部 福地 信哉

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